ジェネリック医薬品について
新薬と同等の効果なのに安いのはなぜ?
先発医薬品の新薬の場合、開発には10~30年の歳月と、数十億円~数百億円の費用が、かかるといわれており、開発にかかるコストが薬の価格に影響されています。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品で使用されている有効成分を利用するので、開発期間や経費を大幅に抑え、低価格を実現することができるのです。
先発医薬品とジェネリック医薬品とでは、色や味などが違う場合があります
製品によっては、薬の大きさや味、におい、保存性の改善など、先発医薬品よりも工夫されたものもあり、 高血圧や高脂血症、糖尿病、花粉症など、さまざまな病気や症状に対応するジェネリック医薬品もあります。
一つの先発医薬品に対し、複数のジェネリック医薬品が出ていることもあり、カプセル・錠剤・点眼剤など、様々な形態で開発されています。
しかし、新薬として開発された医薬品には20年~25年の特許期間があるので、特許期間が終わるまでは、他メーカーが同じ成分の薬剤をつくることはできないため、すべての先発医薬品に対して、ジェネリック医薬品があるわけではありません。
ジェネリック医薬品は有効性、安全性が確認されています
ジェネリック医薬品の有効成分は、先発医薬品の特許期間が満了するまで、多くの患者さんに使用され、有効性や安全性が確認された同等の品質が確保されており、効き目や安全性については、十分に検証されていると言えます。
有効成分以外の添加物が新薬とは違う場合もありますが、品質についても厳しい審査が行われているため、形や味、大きさなどが変わっても、効果や安全性は、新薬と同じです。
安全性の基準は?
ジェネリック医薬品は、厚生労働大臣による承認受け、製造・販売されており、開発段階で、厚生労働省が定めたさまざまな試験を行い、効き目や安全性が先発医薬品と同等であることが証明されなければなりません。
すなわち、現在製造販売されているジェネリック医薬品は、国の厳しい審査を受け、先発医薬品と効き目や安全性が同等であると承認された医薬品なのです。
また、ジェネリック医薬品も、先発医薬品と同じ薬事法の品質基準に基づいて製造されていますので、先発医薬品と同じように安心して使用することができます。
ジェネリック医薬品は、調剤薬局で医師の処方せんに基づいて調剤します
ジェネリック医薬品を使いたいときは、病院や診療所などの医療機関を受診したときに医師に相談するか、調剤薬局で薬剤師に相談して下さい。
医師による処方せんに、ジェネリック医薬品が記載されていれば、調剤することができます。
最近では、処方せんに一般名で記載する医院も増えてきているので、「後発医薬品への変更不可」というチェック欄に医師のサインがなければ、患者様ご自身が薬剤師と相談して、ジェネリック医薬品を選ぶことができます。
出典:なないろ薬局(株式会社ジンファーマシーズ)HP