介護家族がしてはいけない4つの誤解

介護家族がしてはいけない4つの誤解

誤解1

介護施設で親を看取ろうと思います。
体調を崩しても入院や治療を希望しないってことで良いですよね??

誤解1の答え

この状況は時と場合によります。
お看取りの方針であっても、いかに苦痛なく穏やかに、最期の時を迎えるかが大事。
苦痛を取り除くケアが、介護施設で十分にできない場合には、医療機関に頼る決断も必要。
延命治療を希望しないのと、必要な治療を差し控えることは同じゃありません!

誤解2

本人がどうしても介護施設を嫌がります。
家族が頑張るしかないですよね?

誤解2の答え

介護施設を嫌がる理由はいろいろ。
「子供にすてられる」「ここを離れたくない」とか、その理由を潰していきましょう。
防犯面の対策から説得してみたり、主治医や介護のプロに協力を求めたり。
ショートステイの利用で、介護施設のハードルを下げることも。
自分たちだけで考えず、周りの知恵を借りていきましょう。

誤解3

親の介護が始まりました。
仕事との両立は難しいと思うので、仕事は辞める予定です。

誤解3の答え

内容:介護離職した方のうち9割は、仕事を辞めた事を後悔しているの知っていますか?
こんなことを言うのもなんですが、いつか介護は終わりがきます。
いろんな制度を活用せず一気に退職を決めてしまうのは、得策じゃありません。

誤解4

母が亡くなって、父が一人暮らしに。
将来の介護を考えて、ウチに来てもらって同居した方が・・・。

誤解4の答え

まずは、周り以上に本人の気持ちが大事。
高齢な方にとって環境を変えるというのは、想像以上の心にも体にも負担がかかります。
同居した途端、どんどん元気がなくなるケースも。
介護のプロや地域の人にも頼りながら、できる限り本人の希望にそった生活ができると良いですよね。
それでも・・・という場合は、体験同居を試してみてください。

この記事の著者

介護×家族×意思決定支援のプロ