施設は、認知症が悪化する⁉のホントのところ
介護施設は、認知症を悪化させる⁉のホントのところ…
介護施設に入ると、認知症は進行する?こんな話、聞いたことないでしょうか??
確かに、部分的な面からみれば、認知症を進行させるリスクはあります。
でも、施設だからこそできる認知症ケアがあるのも確か。
今回は介護施設が認知症にどう影響するか、メリット・デメリットを比較してみましょう。
認知症に影響する介護施設のデメリット①:環境の変化
認知症の方は環境の変化が苦手。
施設という環境変化が、認知症の進行を助長させてしまうこともある。
認知症に影響する介護施設のデメリット②:行動の機会が少ない
自宅に比べて、施設は職員にやってもらえることが多くなる。
すると、自分で考える機会も少なくなるから、認知症の進行させる原因になりえる。
認知症に影響する介護施設のデメリット③:自由の制限
施設は自宅と違って、飲酒や喫煙、好きな時に外出が難しくなります。
不自由さのストレスが、認知症進行の原因になることも…。
認知症に影響する介護施設のメリット①:人との関わり
認知症の進行を予防するのに有効なのが、人との関わり。
レクリエーションや日常生活の中で、同じ世代の入居者様やスタッフ達との関わりを持つことは、 効果的な認知症ケアの一つと言えます。
認知症に影響する介護施設のメリット②総合的なケア
健康状態の管理は、認知症の進行の予防につながります。
栄養のある食事が毎食提供されるなど、衣・食・住、総合的なケアを受けられるメリットは大きいです。
認知症に影響する介護施設のメリット③:24時間体制のケア
日中は活動を意識して、しっかり起きていただき
夜間にぐっすり休むような生活リズムが整えられる。
認知症ケアには、これが大事。
認知症に影響する介護施設のメリット/デメリット
デメリット:
①環境の変化
②行動の機会が少ない
③自由の制限
メリット:
①人との関わり
②総合的なケア
③24時間体制のケア
最後に…
実は…残念ながら認知症は進行性の病気。
だから、どこに住んでいても、進行自体を止めることはできません。
大事なのは、どこに住むのかより、どう毎日を本人らしく過ごすのか!ということの方が重要。
いろんな患者様をみてきてそう思います。