\認知症4種類/ 認知症の種類と特徴

\認知症4種類/ 認知症の種類と特徴

脳の変化

【アルツハイマー型認知症】
アミロイドβの蓄積や神経原線維変化が、海馬を中心に脳の広範に出現し脳神経細胞が障害される。

【レビー小体型認知症】
レビー小体という異常なたんぱく質が溜まることで神経細胞が障害される

【血管型認知症】
脳梗塞・脳出血などの原因で、脳の血液循環が悪くなり脳細胞が障害される

【前頭側頭型認知症】
前頭葉と側頭葉を中心とする神経細胞の障害がみられる

年齢と男女比

【アルツハイマー型認知症】
40歳代以降の広い年齢層で発症。65歳以上で発症する人が最も多い。18歳から発症の報告もある。女性に多い。

【レビー小体型認知症】
65歳以上の高齢者に多くみられる。稀に30~40歳代。男性がやや多い。

【血管型認知症】
60~70歳代に多い。男性に多い。

【前頭側頭型認知症】
平均年齢は55歳。発症年齢は50~60歳代。男女差は概ねありませんが、男性に多い報告もあります。

初期症状

【アルツハイマー型認知症】
もの忘れ

【レビー小体型認知症】
幻視・妄想・うつ状態・パーキンソン症状

【血管型認知症】
もの忘れ・手足の痺れ

【前頭側頭型認知症】
自発性の低下・同じ行動を繰り返す・社会的欠如

画像

【アルツハイマー型認知症】
海馬やその周辺に目立つ脳の委縮

【レビー小体型認知症】
はっきりとした脳の委縮はみられない事が多い

【血管型認知症】
脳梗塞や脳出血の所見

【前頭側頭型認知症】
前頭葉と側頭葉に委縮

特徴的は症状

【アルツハイマー型認知症】
もの忘れ・遂行機能障害・失語・失行・失認など

【レビー小体型認知症】
認知機能の変動・幻視・妄想・うつ状態・パーキンソン症状・レム睡眠行動障害・自律神経症状など

【血管型認知症】
認知機能障害(個人差が大きい)・手足の痺れ・麻痺・感情コントロールがうまくいかないなど

【前頭側頭型認知症】
行動の変化・言語障害・身だしなみに無頓着・同じ行動を繰り返す

経過

【アルツハイマー型認知症】
記憶障害からはじまり広範な認知機能の低下へ徐々に進行する

【レビー小体型認知症】
調子の良い時と悪い時を繰り返しながら進行する
時に急速に進行することもある

【血管型認知症】
障害される場所によって異なるが、比較的に発症し段階的に進行していくことが多い

【前頭側頭型認知症】
行動や言語の障害がゆるやかに年単位で症状が進行する

まとめ

4大認知症の特徴を大枠で説明しています。内容には全て個人差があります。

この記事の著者

\闘病より病いと共生する道を選択肢に/